ADCヒストグラムで見るAO-40のテレメトリー



このページは、ADCアップグレードを実施したG3RUH 400bps Phase 3 PSKデモジュレーターと、P3TのADC Displayの画面を使って、AO-40から送られてくるテレメトリのヒストグラムの例を示したものです。

ADCアップグレードとは?



ADCディスプレイの例


weak signalweak signal(FEC)
__(左)非FECテレメトリのAブロック______(右)FEC符号化テレメトリ
弱い受信信号の場合(Eb/No;約1dB)
ホワイトな雑音でなく弱い信号が受信できているときは、ADCのヒストグラムで見ると、このようにヒストグラムは0を中心に広がります。
このレベルくらいの信号強度ですと、非FECでは、時折デモジュレーターのキャリア(CAR)にロックし、クロック(CLK)が再生できるくらいでまったくデコードは望めませんが、FECならまったく問題なくデコードできます。

medium signalmedium signal(FEC)
__(左)非FECテレメトリのAブロック______(右)FEC符号化テレメトリ

中くらいの強度信号の場合(Eb/No;約5dB)
もう少し受信信号が強くなると、非FECでもバケ字は多いながらも、だいたいの内容はわかる程度にデコードできます。ただし、CRCのチェックがOKにはなりません。FECなら、問題なく完全にデコードできます。
ヒストグラムは上の例のようにプラス側とマイナス側にピークが分離した分布を示します。そして、FEC符号化でないテレメトリ(左)の場合は、ほとんどのブロックの場合に、片側のピークが大きい分布になりますが、FEC符号化テレメトリ(右)ではプラス側とマイナス側がほぼ同じ大きさになることが特徴です。
これは、非FECの場合には、衛星から送られてくるテレメトリのデータの中のビット0とビット1の出現頻度が等しくないために、プラス側とマイナス側の山の高さが異なりますが、 FECの場合には、衛星側の符号化処理過程でスクランブラを通して0と1の出現頻度がほぼ等しくなっているため、山の高さはほぼ等しくなるということです。

strong signalstrong signal(FEC)
__(左)非FECテレメトリのAブロック______(右)FEC符号化テレメトリ
強い受信信号の場合(Eb/No;約8dB)
信号が十分強いと、非FECでもようやくバケ字無しでデコードできます。CRCのチェックもOKになります。ヒストグラムの分布は完全に左右に分離します。


strong signalstrong signal(FEC)
__(左)非FECテレメトリのAブロック______(右)FEC符号化テレメトリ
強い受信信号の場合(その2)

G/Tがよい受信システムほど、ヒストグラムの分離が大きく、ピークの広がりが狭く(分散S.D.が小さく)なるようです。



ADCアップグレード関係のリンク集




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created: Oct 10, 2003
last update: Oct 11, 2003